こんにちは、新越谷駅そうごう歯科です!
現在、インプラントの値段は、1本30万円前後からが相場とされています。これよりあまりにも安いすぎるインプラントは、実際のところ、あまりおすすめできません。昨今S N Sなどで 「○万円からできるインプラント!」など、格安の値段で施術することをアピールする広告も散見されています。しかし、そこまで圧倒的に安くできるのには、それなりの理由があるのです。今回は、安すぎるインプラントはどうしていけないのかを、詳しく解説していきます。
安すぎるインプラントの危険性って?
安すぎるインプラントは、コストダウンするために、通常よりかなり安い素材が使われている可能性があります。あるいは、日本では未認可だったり安全性が保証されていなかったりする可能性もあります。格安を謳う広告に魅力的に感じてしまう気持ちもわかりますが、目先の費用を出し惜しみしたために、一生後悔することになりまねません。インプラントは、インプラント体を埋め込んだら終了ではなく、患者様自身の歯として、毎日使用する大切な身体の一部です。値段ももちろん大切ですが、それと同じくらい、信頼できる医師や歯科医院かどうかも大切にしてください。HPなどで、症例数を豊富にこなしている実績があるかなどを確認するようにしましょう。
よくあるトラブルの例
事例①虫歯や歯周病の治療を優先しなかったため細菌感染
インプラント治療は歯の根元の深部にインプラント体を埋め込みます。そのため、細菌が入り込んだまま手術を行った場合、感染症が悪化してしまうリスクがあります。虫歯・歯周病を治療を優先して行って、お口の中を清潔にすることが非常に重要です。細菌感染の対策をしっかり行っている歯科医院を選びましょう。
事例②噛み合わせの確認をしなかったため噛み合わせが悪い
インプラント治療では、見た目を美しく整えるだけではなく、天然の歯と同じように食べ物がしっかりと噛めるように取り付けることが非常に大切です。事前に噛み合わせのチェックを行わなかったり微調整が手薄だったりしたために、食べ物が噛みにくくなってしまったという事例があります。「噛む」という機能は非常に大切で、噛む刺激が脳に伝わることで、痴呆症が予防されると言われています。
安いインプラントを提供できる理由とは?
その1 インプラント体だけの値段を表示している
宣伝されているインプラントの価格が、治療や検査の費用を含めていないインプラント体のみの費用の可能性があります。これは、相場以下の価格を宣伝している歯科医院に多くみられる手法なので、治療を開始する前に費用に何が含まれているのか、しっかり確認しましょう。こういった手法に騙されないためにも、カウンセリング時に疑問を全て解消することが大切です。少しでもモヤッとしたりおかしいと感じたら、契約しないようにしましょう。
その2 カウンセリングが十分に行われてない
インプラント治療の費用には、外科手術だけでなく、カウンセリングや検査などの費用も含みます。どの歯科医院でも、インプラントを埋め込む前に、カウンセリングを行って、治療の計画を立てます。その際に、持病や現在服用している薬があるかなど、患者様の全身の健康や疾患について詳しく確認するのが一般的です。しかし、安い費用のインプラント治療の場合、カウンセリングが十分に行われず、患者さんからの聞き取りが不十分なまま、外科治療を行ってしまうことがあります。
もちろんカウンセリング後に検査も行いますが、カウンセリングと診断を元にして治療計画を立てるのは、とても重要なプロセスです。この部分をコストカットしている医院の場合、カウンセリングが不十分だったり、虫歯や歯周病などインプラント治療より先に対処するべきトラブルを放置してしまう可能性があります。カウンセリングの内容がはっきりせず、すぐ治療に入ろうとする歯科医院でのインプラント治療は、避けた方が良いでしょう。
その3 安い被せ物を使っている
インプラント治療は、歯根部分・連結部分・上部構造の三つで構成されています。上部構造にあたる被せ物が、いわゆる外から見える「歯」です。安いインプラント製品の場合、この部分に安い素材が使われているケースが多いです。その場合、見た目がよくなかったり劣化が早かったりする可能性があります。周囲の方にも、義歯だということがすぐにわかってしまうでしょう。
その4 CTスキャンがない
歯科用のCTによる画像診断は、インプラント治療に欠かせません。歯科用CTでは、レントゲンでは見極めることができないお口の中のの血管や神経の位置も、正確に確認することが可能です。残念ながら、格安をアピールする歯科医院では、CTを導入していないところも多く存在するようです。費用が相場よりもかなり安い歯科医院を検討する際は、治療代に歯科用のCTによる画像診断が含まれるかを、あらかじめしっかり確認しましょう。
その5 治療設備が不十分
上記の歯科用のCTのように、専門的な医療設備を導入するためには、それなりの費用がかかるものです。また、インプラント治療を安全に行うためのオペの設備や滅菌消毒の設備に、も、それなりの費用がかかります。格安をアピールする歯科医院では、こうした治療設備が不十分な可能性があります。
その6 メンテナンス費用が高額
インプラントは、治療完了後も定期的に通院してメンテナンスを行う必要があります。格安をアピールする歯科医院の場合、メンテナンスで高額な費用を請求される可能性があります。治療前に、メンテナンス費用まで含めてトータルで費用がいくらかかるのか、しっかり確認しましょう。
その7 保証期間が短い
インプラントの保証期間は、一般的には5〜10年程度と決められています。しかし、格安インプラントの場合、保証期間が5年以下になっている可能性があります。安くない買い物なので、保証期間の長さはとても重要です。
当院が使用しているインプラントメーカー
ストローマン
世界70ヵ国、500万人以上が治療を受ける、世界トップクラスのインプラントメーカーです。学術的に検証された、確かな安全性が立証されている製品を提供しています。インプラント研究・開発の歴史は50年以上に渡り、精密技術の高さと品質管理の徹底が高い信頼を得ているメーカーです。
zSYSTEM
セラミックインプラントのグローバルリーダー的なメーカーです。アメリカや日本でのジルコニアインプラント市場の90%以上のシェアを誇ります。生物的適合性が高く、歯肉の耐性が高いという特徴を持っています。当院院長は、日本でも数名しかいないzSYSTEM社の認定指導医であり、有数の治療実績があります。
なぜストローマン/ zSYSTEMを採用しているのか?
当院では、世界的に確かな信頼力を誇るメーカーのみを採用しており、患者様に長く安心して使用していただけるよう、10年間の保証期間を設けています。最も大切なのは、手術でインプラントを埋め込むことではなく、埋め込んだインプラントが長期的に持続し、正しく機能し続けることです。
まとめ
格安のインプラントは、そもそも素材が安いものだったり、検査・治療に時間を十分にかけなかったりなど、治療の質を落とす方向でコストカットされていることが多いです。一見、コスパが良くて合理的に感じるかもしれませんが、上手く噛めな買ったり、細菌に感染したりなど、悔やんでも悔やみきれないトラブルに発展する可能性があります。
当院では、上記のメーカーのインプラントを使用したインプラント治療を行っており、数々の治療実績を有しています。ご興味がある方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。