こんにちは、新越谷駅そうごう歯科です!
歯ぎしりや食いしばりをする人がマウスピース矯正を行う場合、矯正装置に影響を及ぼしてしまう可能性があります。出来ないわけではなく、いくつかの注意を守ることが必要です。今回は、歯ぎしり・食いしばりの癖がある人がマウスピース矯正をする時の注意点について、詳しく解説します。
歯ぎしり・食いしばりをすると歯やあごにどのような影響がある?
《歯がすり減ったり割れてしまう》
常に歯に大きな負荷がかかるため、歯の表面がすり減ってしまったり、割れてしまったりすることがあります。ほかにも、亀裂が入ったてしまったり、欠けてしまったりすることもあり得ます。歯が沁みたり痛んだりする時は、歯ぎしりや食いしばりで歯の見えない部分が傷んでいるのかもしれません。まずは歯科医院へ行って、状況を確認しましょう。
歯ぐきや骨へ負担がかかる
歯ぎしりや食いしばりによって常に大きな負荷がかかっていると、歯だけではなく、歯ぐきや歯を支える歯槽骨まで傷んでしまう可能性があります。特に、歯周病の方は、歯ぎしりや食いしばりによって歯槽骨の吸収が進みやすくなるので要注意です。
頭痛や肩こりを感じる
日常的に歯を強く食いしばったりや強い力で歯ぎしりしていると、あごや首、肩の筋肉が緊張して、血流が悪くなってしまいがちです。このような場合、寝起きに頭が重かったり、頭痛や肩こりが辛いと感じたりします。他にも、睡眠時間を確保しても眠かったり、寝ても疲労感があったりもします。
顎関節症になる
歯ぎしりや食いしばりをそのままにしておくと、顎関節症を引き起こす可能性があります。顎関節症は、口を大きく開けると、あごがカクッと鳴るのが特徴です。顎関節症は、口の開閉時にあごが痛んだり、噛み合わせに違和感を感じたりします。重症になると、口が開閉しずらくなったり、痛くて口が開けられなくなることもあります。顎関節症まで進行すると、自分で治すことは難しいので、歯科医院で相談しましょう。
顔の見た目が変わる
歯をギュッと強く噛みしめると、頬骨の下あたりに力が入ります。この部分の筋肉を咬筋と呼びます。咬筋に大きな負荷をかけ続けると、筋肉が発達してしまいエラが張ったような輪郭になる可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりをする方がマウスピース矯正で気をつけること
マウスピースの変形や破損
歯ぎしりや食いしばりによって、マウスピースに強い力がかかって変形や破損する可能性があります。マウスピース矯正ではマウスピースを1日20〜22時間装着する必要があり、寝ている間もずっと装着しています。
マウスピースが変形・破損すると、装着時に違和感があったり、治療計画よりも治療が遅れてしまう可能性があります。
治療期間が延びる
マウスピースが変形すると、計画していた位置へ歯を動かすことができなくなる可能性があります。また、マウスピース自体が変形や破損で装着できなくなるケースも想定されます。マウスピースを作り直しが必要になった場合、その間は治療がストップしてしまいます。その分、治療期間が延長になることもあるでしょう。
治療費用がかさむ
マウスピースの変形や破損で作り直しが発生した場合、歯科医院によっては別途費用の負担が発生します。余分な費用をかけないためにも、できるだけマウスピースに強い負荷がかからないようにすることが大切です。
歯ぎしり・食いしばりでマウスピースが割れた場合の対処法
すぐに歯医者へ相談しましょう。割れたマウスピースを使い続けたり、自分で接着剤などで修理しないようにしてください。作り直す以外に、軽微な破損であれば歯科医院で補修したり、交換時期が近い場合は次のマウスピースへ進んだりすることもあります。
歯ぎしり・食いしばりを改善するためには
ストレスを解消する
歯ぎしりや食いしばりの原因になっているストレスを元から解消しましょう。長時間のデスクワークが原因の場合、無意識のうちに歯を食いしばっていることがあります。こまめに椅子から立って身体を動かしたり、あごを動かしたりしてみましょう。忘れそうな場合には、リマインダーなどで定期的に通知して、軽く身体をほぐすのもおすすめです。
咬筋のマッサージをする
緊張状態にある咬筋を、指でマッサージしてほぐしてあげましょう。咬筋が凝り固まっている場合、首や肩まで凝ってしまうことが多いです。あご・首・肩などを揉んで、リラックスさせることで、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが改善できることがあります。
意識してやめる
歯ぎしりや食いしばりは、意識して力を抜くことで、頻度を減らせます。デスクワークなど何かに集中しているときに、自分が歯をギュッと食いしばっていないか、確認しましょう。食いしばっていたら、すぐに力を抜いてください。
まとめ
今回は、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方がマウスピース矯正で気をつけることについて解説しました。
マウスピース矯正は、1日20〜22時間マウスピースをつけることが必要です。そのため、歯ぎしりや食いしばりを日常的に行なっている方は、マウスピースの変形や破損のリスクが高まってしまいます。歯ぎしり・食いしばりが原因でマウスピースが破損・変形した場合、作り直しが必要になる可能性があります。マウスピースの作り直しによって矯正の期間が延長にならないように、意識して頻度を減らしていくことが大切です。
歯ぎしりや食いしばりの癖があってマウスピース矯正を検討している方は、まずは歯科医院で矯正前のカウンセリング時に相談してみましょう。歯科医師から、治療の進め方などの提案があるはずです。納得してから治療を開始すれば、心配は取り除かれて前向きな気持ちで取り組むことができます。
当院では、マウスピース矯正を行っております。また、マウスピース以外の矯正ついても経験豊富な歯科医師が、患者様に最適なご提案をさせていただきます。お口の中や歯についてお困りごとがある方は、ぜひ当院へご相談ください。