こんにちは、新越谷駅そうごう歯科です！
インプラントは、一度治療をすれば一生使い続けられるわけではありません。残念ながら寿命があります。しかし、せっかく高い費用をかけてインプラントにしたのであれば、出来るだけ長く使用したいですよね。今回は、インプラントの寿命が短くなってしまう要因について。また、インプラントが寿命を迎えたときのサインや寿命を迎えたらどうすればいいのかなども詳しく解説します。
インプラント・ブリッジ・入れ歯の寿命の比較
インプラントの寿命
一般的には、10～15年と言われています。10～15年経っても、上の歯は約90%、下の歯は約94%の方がインプラントを使用できています。
ブリッジの寿命
一般的には、7～8年と言われています。自費診療のブリッジの場合は10年ほど使える場合もあります。
入れ歯の寿命
一般的には、3～5年と言われています。。入れ歯は素材によって寿命が異なるため、プラスチックの入れ歯は3～5年、金属の入れ歯は5年以上使える場合もあります。
インプラントの寿命を短くする要因とは？
インプラント周囲炎
インプラントの寿命を縮める最も大きな理由が、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は、インプラント周辺の組織に炎症が起こる病気です。インプラントの歯周病と言えるでしょう。最終的にはインプラントを埋入した顎の骨が溶けて、インプラントが抜け落ちてしまいます。インプラント周囲炎が原因でインプラントが抜け落ちてしまった場合、同じ場所にインプラントをもう一度埋入するのは難しいです。
歯周病の既往歴
インプラントを埋入する以前に歯周病の既往がある場合、インプラントの寿命が短くなってしまいます。歯周病の既往がある方は、たとえ完治していたとしても、既往がない方よりもインプラントにトラブルが起こりやすいです。理由は、歯周病が完治していても歯周ポケットは残って汚れが溜まりやすいためです。
メンテナンス不足
インプラントは埋入して終わりではありません。インプラントを入れている限り、歯科医院での定期的なメンテナンスを受ける必要があります。これを怠った場合、インプラントの寿命が短くなることが明らかになっています。また、メンテナンスを受けていないと、インプラント周囲炎になるリスクも高まります。
喫煙
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、インプラント周辺の歯周組織の血流を悪くして、免疫力が低下させます。そのため、インプラント周囲炎の発症リスクが高まってしまいます。また、喫煙しているとインプラントの定着率も下がってしまい、インプラントが顎の骨に定着せずに早期に抜け落ちるリスクもあります。最悪の場合、インプラントが1年で寿命を迎えてしまうこともあります。インプラント治療をするのであれば、先に禁煙することをおすすめします。
歯ぎしりや食いしばり
天然の歯には、歯と歯槽骨の間に歯根膜という薄い膜があって、歯にかかる力をクッションのように吸収してくれます。しかし、インプラントには歯根膜がありません。そのため、歯ぎしりや食いしばりによる負荷がダイレクトにインプラントにかかってしまいます。こういったことを防ぐために、インプラント治療前に、ある程度噛み合わせを治療しておいた方がよいでしょう。
質の低いインプラントの使用
インターネットなどで、過剰に安い費用のインプラントの広告を見かけたことはないでしょうか。そういった歯科医院で治療を行った場合、質が低いインプラントを使用している可能性があります安いメーカーのインプラントの場合、臨床データが極端に少なかったり、安全性を担保する実験が不十分だったりする可能性があります。インプラント治療は、しっかりと実績が伴った歯科医院で行うようにしましょう。
インプラントが寿命を迎えた時のサインとは？
インプラントが寿命を迎えると、歯がぐらぐらとしたり痛みを伴ったりします。これらの症状が出た場合には、歯科医院に相談しましょう。インプラントがぐらつく、噛みにくいなどの症状があるにも関わらず、まだ使い続けたいからと受診しない方もいらっしゃいます。寿命を迎えたインプラントを無理して使い続けると、再治療さえできなくなったり、周囲の歯に影響を及ぼしたりする可能性があります。
インプラントが寿命を迎えたらどうすればいい？
再びインプラントを埋入することが必要です。インプラントを埋入する以外にも、ブリッジ・入れ歯など他の治療法を選ぶこともできます。どの治療方法を選択するのかも含めて、歯科医師に相談することが必要です。
インプラントを長持ちさせる方法とは？
メンテナンスを定期的に受ける
インプラントを長持ちさせるために最も有効な方法は、メンテナンスを定期的にしっかりと受けることです。歯科医師によるメンテナンスによって、インプラント周囲炎の予防や早期発見・早期治療が行えます。
セルフケアをおこなう
ご自身で行う毎日のケアも非常に大切です。インプラントを埋入したときに歯科医師や歯科衛生士に指導された方法で、丁寧にセルフケアを行いましょう。セルフケアが正くできているかどうかも、定期メンテナンスで確認してもらうことができます。
喫煙を控える
喫煙は、インプラントの寿命を縮めます。電子タバコや加熱式タバコも、一般的なタバコと同様にインプラントの寿命を縮めます。ご自身の意志だけで禁煙が難しい場合は、禁煙外来を受診しましょう。
ナイトガードを装着する
歯ぎしりや食いしばりは、眠っている間に行う方が多いです。睡眠中はマウスピース型のナイトガードを装着して、インプラントに余分な負荷がかかるのを避けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。インプラントは、適切にメンテナンスやセルフケアを行えば10～15年は使い続けることができます。少しでも長持ちするように、お口の中の環境を清潔に保ちましょう。
当院では、インプラント治療を行っております。また、インプラント以外の瀬術についても経験豊富な歯科医師が、患者様に最適なご提案をさせていただきます。お口の中や歯についてお困りごとがある方は、ぜひ当院へご相談ください。
