こんにちは、新越谷駅そうごう歯科です！
以前は、歯科矯正は子供や若い人が行うものだというイメージが強かったですが、現在は、幅広い年齢層の方、特に中高年の方が矯正を行うケースが増えています。昨今、日本でも欧米と同じように歯の健康や美しさ対する意識が高まってきており、自分自身に投資する経済力がついてから、歯列矯正を始める方がたくさんいらっしゃいます。特に女性の方は、何歳になっても美を追求される方も多いです。また、審美性だけでなく、歯を出来るだけ長持ちさせるために歯科矯正を行う、という視点も注目されています。
今回は、歯列矯正、特にマウスピース矯正について、開始するのに年齢の制限はあるのかどうかを詳しく解説していきます。
矯正治療に年齢の上限はない
結論からお伝えすると、矯正治療には年齢制限はありません。例えば、いわゆる中高年、５０代や６０代の方、それ以上の年齢の方でも矯正治療を開始することができます。しかし、子供や若い人と比べると、中高年の方のほうが歯の移動のスピードは遅くなってしまいます。とはいえ、歯を移動させることは可能ですし、美しい歯並びを手に入れることもできます。
現在、日本は超高齢社会と言われており、女性の平均寿命は８７歳、男性の平均寿命は８１歳を超えています。高齢になっても元気に活動するためには、自分自身の歯で食べ物を咀嚼したり、楽しくお喋りしたりできる状態を少しでも長く維持することが不可欠です。現在５０代であったとしても、女性であれば平均寿命まで後30年は歯を使う必要があります。歯並びが整っている方が、食べ物の咀嚼もしやすく、滑舌もよく、なおかつお口の中を衛生的に保ちやすくなります。食べ物を自分の歯で咀嚼していると脳が刺激を受けるため、老人性痴呆症になりづらいとも言われています。
歯並びは歯の寿命と関係する
上記でもお伝えしましたが、歯並びを良くすることは、見た目を美しくするためだけではありません。歯並びが良くなれば、機能的にも安定します。８０歳で２０本の歯がある状態を推進する「８０２０運動」において、８０歳で２０ 本の歯がある状態を達成できている高齢者のほとんどが、綺麗な咬み合わせをしているというデータがあります。また、達成者の中には受け口の方はいなかったとのデータもあります。この結果を踏まえると、矯正治療を行って綺麗な咬み合わせになることで、歯の寿命も伸びる可能性が高いと言えるでしょう。「もう年だし、見た目は気にしていないから」、「この歳になって矯正治療をしても」と躊躇される中高年の方も多いですが、審美性だけでなく機能性を重視して矯正治療を検討してみても良いのではないでしょうか。
歯列矯正が受けられるかは、歯の状態次第
実際のところ、歯列矯正に明確な年齢制限はありません。言い換えると、歯や歯茎、顎の骨が良好な状態であれば、何歳であっても矯正治療を開始することができます。しかし、歯と歯茎の健康状態のなかでも、歯周病が進行していたり一部の歯を失っていたりする場合、歯列矯正を進めることは難しいです。歯列矯正治療は骨の代謝機能を利用する治療方法です。歯周病により歯を支える骨が弱っている場合、矯正治療を進めることにより更なるダメージを与えて、最終的に歯が抜けてしまう可能性もあります。また、奥歯を失っている場合など、歯を引っ張るための支点が作れないために矯正治療が困難になる場合もあります。
ただし、最近では、歯の代わりにインプラントを埋入して、インプラントを支点に矯正治療を行うことが可能なケースもあります。インプラントも、天然の歯と同じように咀嚼できて審美性に優れた治療法です。いずれにしても、歯列矯正を受けられるかどうかは、歯の健康状態が鍵を握っていると言えるでしょう。
大人の歯列矯正にかかる期間の目安
大人の歯列矯正にかかる期間は、歯並びの状態や症状によって異なります。マウスピース矯正にかかる期間の目安としては、装置を装着している期間は平均１～２年程度です。また、装置を装着している期間は、高齢になるほど長くなります。理由としては、歯の動きづらさや治療の難易度が上がることが挙げられます。また、虫歯や歯周病がある場合は矯正を開始する前に治療を完了させておく必要があり、年齢が高いほどそういった治療に時間がかかることが多いです。
さらに、矯正治療完了後、リテーナーと言われる保定装置を装着する期間が平均１～３年程度必要です。この保定装置は自分で脱着することができますが、特に最初のうちは一日20時間以上装着している方が歯並びが安定します。ちなみに、大人の矯正治療において、ワイヤー矯正（表側）は平均2～3年程度、ワイヤー矯正（裏側）は平均3年程度かかると言われています。
大人の矯正は、興味を持ったら早めに開始がおすすめ
歯列矯正に年齢制限はありませんが、治療期間が子供や若い人よりかかることを考えると、早く治療を始めるに越したことはありません。美しい歯並びを手に入れるのが早いほど、美しい歯並びで過ごす期間が長くなります。「若い時にはお金がなくてできなかった」「子育てや仕事が忙しくて、自分のための時間がなかった」という中高年の方が、お子さんの独立などのタイミングで矯正治療を開始することが増えています。
大人の矯正は、治療に対するモチベーションが高いので、子供よりも計画通りに治療を進めることができます。人生100年時代、より豊かな人生を送るために、ぜひ歯並びに自己投資することをご検討ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。大人になってからでも歯科矯正の開始は十分に間に合います。少しでも気になる方は、ぜひ当院までご相談ください。
当院では、マウスピース矯正治療を行っております。また、マウスピース矯正以外の矯正治療やインプラント治療についても経験豊富な歯科医師が、患者様に最適なご提案をさせていただきます。お口の中や歯についてお困りごとがある方は、ぜひ当院へご相談ください。
