こんにちは、新越谷駅そうごう歯科です！
ご自身がインプラントを希望していても、「顎の骨が足りない」ことを理由に治療を断られるケースがあります。顎の骨が足りないことを解決する手段として、顎の骨を増やす治療法、「骨造成」という手術があります。
今回は、骨が足りないとはどういうことか、骨造成を行うメリット・デメリットなどを詳しく解説します。インプラントを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
骨が足りなくなる原因とは？
インプラント治療を行うためには、インプラントを埋入する顎の骨に十分な量や厚みが必要です。しかし、インプラントを希望していても、顎の骨が痩せていてインプラント治療を行えないケースがあります。
歯周病に罹っている
長期間、歯周病に罹っていると、顎の骨が少なくなっていてインプラントができない可能性があります。歯周病になると、歯茎が歯周病菌に感染して炎症を起こします。そのまま放置すると、やがて歯を支えている歯槽骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまいます。歯周病が歯が抜ける段階まで進行している場合は、すでに歯槽骨がほとんど溶けていて、骨が足りない状態である可能性が高いです。歯周病は、初期〜中期は歯茎から血が出る程度でほとんど自覚症状がないため、気づいた時には悪化していることが多いです。歯周病を早期に発見するためにも、歯科医院で定期検診を受けることをお勧めします。
生まれつき骨が薄い
生まれつき顎の骨が薄い場合も、インプラント治療ができない可能性があります。生まれつき上顎の骨が薄い場合や骨の幅がない場合などは、インプラント治療が難しいとされています。
歯が抜けたまま放置してしまった
顎の骨が痩せる原因のひとつとして、歯が抜けたまま長期間放置してしまった場合が挙げられます。長い間、歯が抜けた状態が継続すると、噛むことによって起きる刺激が顎の骨に伝わらなくなってしまいます。
人間の身体は、刺激が与えられないと、骨を新たに作ることよりも壊して吸収することを優先させるようになります。そのため、歯が抜けて刺激を受けなくなった顎の骨は、どんどん吸収されて痩せていきます。歯が抜けたまま放置していると、骨が足りなくなる以外にも、咬み合わせが悪くなるなど、お口の中の環境に悪い影響を与えてしまいます。歯が抜けたら、出来るだけ早く歯科医院で治療しましょう。
合わない入れ歯を使用している
合わない入れ歯をしている場合も、顎の骨を減少させてしまいます。合わない入れ歯を長期間に渡って使用していると、色々な方向から歯肉に対して圧力がかかり、圧迫された歯肉の下の顎の骨が吸収されてしまいます。その結果、少しずつ顎の骨が痩せていき、インプラントを行うための顎の骨が足りなくなってしまいます。合わない入れ歯をしていると、骨が足りなくなるだけでなく、入れ歯と歯茎の隙間に食べカスや歯垢が挟まってしまい、虫歯や歯肉炎の原因となります。入れ歯が合わない、違和感があるという時は、出来るだけ早く歯科医院で相談しましょう。
骨造成ってどんなもの？
骨造成は、骨を増やすために行う治療法のことです。インプラントを顎の骨に埋入する際には、十分な骨の高さや厚みが不可欠です。そのため、歯周病や加齢などが原因で顎の骨が足りていないと、手術でインプラントが骨を突き抜けてしまったり歯肉から露出してしまったりするリスクがあります。
骨造成の手術を行うことで骨の量や厚みを増量できれば、インプラントを埋入した時に懸念されるトラブルを回避して、安全に手術を行うことが可能になります。
骨造成のメリットは？
十分な骨の量を確保することができる
骨造成を行って十分な量の骨を確保できると、インプラントを埋入する際に骨を突き抜けてしまったり歯肉から露出してしまったりすることが避けられます。手術時のトラブルを回避でき、より安全に治療をすることができます。
インプラントが長持ちする
骨造成を行ったことで、インプラントを埋入した後に抜け落ちてしまう可能性が少なくなります。ご自身の日々のケアと歯科医院での定期的なメンテナンスを継続すれば、インプラントが長持ちします。インプラントの寿命は、しっかりケアをしていれば10〜15年程度と言われています。逆に、粗末に扱うと、10年未満でも抜け落ちてしまうので日々のメンテナンスをしっかりと行いましょう。
歯ぐきの見映えが良くなる
骨が痩せている箇所は歯ぐきが下がってしまい、周囲の歯や歯茎とのバランスが悪くなってしまいます。骨造成によって骨が十分に確保できると、歯と歯ぐきのバランスが良くなって、見た目も美しくなり歯列も整います。
骨造成のデメリットは？
治療期間が長くなる
骨造成は外科手術が不可欠であり、自家骨や骨補填材が骨として再生されるまで数ヶ月間待つことが必要です。そのため、インプラント治療として予定していた治療期間よりも長期間の通院が必要になります。インプラントはそもそも長期間の通院や定期的なメンテナンスが必要な治療であることをあらかじめ理解しておきましょう。
骨造成が適さない人もいる
喫煙習慣や全身疾患などがある人の場合は、骨造成後の治癒が上手くいかない可能性があります。その場合は、インプラントではなく、入れ歯やブリッジなどで義歯を入れることになります。担当の歯科医師と相談して、ご自身の希望に一番近い方法を選択しましょう。入れ歯やブリッジでも、保険適応外にはなりますが、天然の歯に近い審美性や機能性を持つ補綴物を入れることは可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
当院では、インプラント治療を行っております。インプラント治療の歯科医院を選択する際には、経験や実績が非常に重要です。当院ではインプラント治療の経験が豊富な歯科医師が、患者様に最適なご提案をさせていただきます。インプラントを検討中の方、お口の中や歯についてお困りごとがある方は、ぜひ当院へご相談ください。
