こんにちは、新越谷駅そうごう歯科です！
近年では、インプラントといえば歯科のインプラント治療を思い浮かべる方が大半になるくらい、歯科のインプラント治療は一般的になってきました。しかし、単語の知名度が先行してしまい、インプラントと差し歯がそれぞれどういうものか、また違いは何か、曖昧な方も多いのではないでしょうか。
今回は、わかっているようでわかっていない、インプラントと差し歯の違いについて解説します。インプラントと差し歯それぞれどういうものなのか、メリットデメリットなども併せてご紹介します。
インプラント・差し歯・被せ物、それぞれどんなもの？
インプラントってどんなもの？
歯は、歯茎より上に見えている部分（歯冠）と歯茎より下の根元の部分（歯根）に分かれます。インプラントは歯冠と歯根の両方を失った箇所に施される治療です。元々歯があった箇所のあごの骨に人工歯根（インプラント体）を埋入し、その上に接合部と人工歯を被せることをインプラント治療と呼びます。人工歯根と人工歯が一体化しているものもありますが、基本的には三つの部位で構成されています。人工歯にセラミックを使うことが一般的です。天然の歯の見た目に近く、天然の歯と同じような感覚で咀嚼することができます。
差し歯ってどんなもの？
歯茎より下の根元の部分（歯根）に施される治療です。歯茎より上に見えている部分（歯冠）を失った時に、根の治療を行い、人工の土台を設置して、その上に被せ物である人工歯（クラウン）を被せます。パーツは土台と被せ物の二つの部位で構成されていて、一体化したものが差し歯と呼ばれます。歯根に土台を差し込むことから、差し歯という呼び名が定着しました。
被せ物ってどんなもの？
歯茎より上に見えている部分（歯冠）に施される治療です。むし歯によって削られた歯を補うためのものです。歯冠部を覆う人工の歯を指して被せ物、専門的用語でクラウンと呼びます。
インプラントと差し歯、それぞれのメリット・デメリット
インプラントのメリットとデメリット
メリット
インプラントの最大のメリットは、隣接する健康な歯を削らないことです。入れ歯やブリッジの場合は、隣接する歯を削ることが必要なため、結果的に健康な歯の寿命を縮めてしまいます。
また、インプラントをあごの骨に直接埋入するので、天然の歯とほぼ同じ感覚で噛むことができて、滑舌に影響もありません。見た目も天然の歯とほぼ変わらないため、審美性も高いです。
デメリット
デメリットは、費用が高いことです。基本的には保険適応外のため全額自己負担となります。1本あたり平均30～50万円の歯科医院が多いです。また、インプラントを埋入する外科手術が必須です。
また、歯周病・糖尿病・喫煙は、インプラント治療のリスクとなります。当てはまる方でインプラント治療を希望される方は、事前に必ず申告して歯科医師と相談しましょう。
差し歯のメリットとデメリット
メリット
差し歯のメリットは、どの歯科医院でも治療できることが多く、治療期間がインプラントより短期間なことです。
デメリット
デメリットは、保険適用の材料で施術した場合、見た目や強度で満足を得られない可能性があります。
差し歯とインプラントはどちらのほうが良い？
一概に、どちらがよいというものではありません。インプラントは歯が無い箇所に施す治療で、差し歯は歯茎より下の根元の部分（歯根）に施す治療です。従って、歯を抜かない場合は、差し歯を選択することになります。しかし、歯を残すことが最善ではない場合は、歯を抜いてインプラントを選択することもあり得ます。どの治療が適しているかはケースによって異なるので、歯科医師に相談しましょう。
差し歯とインプラントQ &A
インプラントは自費診療、差し歯治療は保険診療となるのでしょうか？
基本的にインプラントは保険適用はされず、全額自己負担です。僅かですが保険の対象となる症例もあるので、カウンセリングの段階で歯科医師に確認しましょう。差し歯は保険治療と自費治療のどちらもあり得ます。審美性や強度などで保険適応の材料で満足を得られない場合は自費負担を選ぶことになります。こちらも歯科医師に相談してから選択しましょう。
インプラントが取れてしまった場合はどうすればいいですか
一番大切なのは、取れた部品を紛失しないように保管して、なるべく早くインプラントを入れた歯科医院で治療を受けることです。
治療を受けるまでは、取れた箇所に負担がなるべくかからないようにしましょう。そのままにしておくと、炎症や化膿を起こしたり、さらにひどいトラブルが起こったりする可能性があります。
差し歯が折れたり取れたりした場合はどうすればよいですか？
インプラントが取れた時と同様に、取れた部品を紛失しないように保管して、なるべく早く歯科医院で治療を受けましょう。また、取れた原因が虫歯であったり、一部が欠けてしまっていたりする可能性があります。自分で元に戻して、そのままにするのはやめましょう。虫歯が悪化したり、差し歯が再び外れて誤飲したり、歯茎に刺さったりするリスクがあります。
まとめ
インプラント・差し歯のそれぞれについて、どういうものか、メリットデメリットなども併せてご紹介しました。知っているようで知らなかったことも多いのではないでしょうか。
当院では、インプラント治療を行っております。また、インプラント以外の瀬術についても経験豊富な歯科医師が、患者様に最適なご提案をさせていただきます。お口の中や歯についてお困りごとがある方は、ぜひ当院へご相談ください。
