マウスピース矯正の保定装置は夜だけ装着しても大丈夫?
マウスピース矯正は、治療が完了したら終わりではありません。治療完了後も歯並びを安定させるための「保定期間」があり、その間は保定装置を装着します。一般的には、保定期間は、マウスピース矯正にかかった期間と同程度の期間です。今回は、マウスピース矯正の保定装置を、日中は装着しないで夜だけ装着しても問題ないかどうか、解説します。

夜だけの装着は歯並びが後戻りするリスクがある

結論からお伝えすると、マウスピース矯正の保定装置は、夜だけの装着だと歯並びが後戻りしてしまう可能性があります。保定装置は、マウスピース矯正によって歯並びが正しい位置に移動した状態を、しっかりと安定させるために用います。もし、寝ている間だけ保定装置を装着したとすると、大人であれば装着時間は6〜8時間程度となり、1日16〜18時間程度は歯が動いてしまうことになります。そうなると、残念ながら、美しい歯並びを維持することは困難だと言えるでしょう。

保定装置の適切な装着時間は?

マウスピース矯正の保定装置で推奨される装着時間は、矯正装置と同じく1日20時間程度です。歯の後戻りは、マウスピース矯正が完了してから半年間が最も起こりやすいとされています。半年を過ぎると歯の状態が安定してくるので、歯科医師の指示の元、装着時間を減らすことも可能です。そして、最終的には、表題の通り、夜だけ装着しても大丈夫な状態になります。

患者様それぞれの歯並びやお口の状態などによって、保定期間や装着時間は異なります。自己判断で装着時間を短縮せず、歯科医師の指示に従いましょう。まだ歯並びが安定していないのに装着時間を短縮してしまうと、歯が後戻りしてしまう可能性があります。

保定装置は、矯正装置と同様に慣れるまでは違和感があって、すぐに外したいと感じる方も多いでしょう。しかし、やはり矯正装置と同じく、数日つければ慣れてしまいます。せっかく整った歯並びを元に戻さないためにも、決められた時間を守って保定装置をしっかり装着しましょう。

保定期間終了後も保定装置を装着する

保定期間が終わっても、週に2、3回は、寝ている間だけ保定装置を装着するようにしましょう。そうすることによって、長期にわたって歯列の後戻りを防ぐことができます。残念ながら、保定期間が終わった後でも、歯並びは毎日少しずつ動いてしまいます。

保定装置の装着時間が短いとどうなる?

治療期間が長くなってしまう

マウスピース矯正の治療は、保定装置の装着時間をしっかりと守ることを前提に計画しています。そのため、装着時間が短いと計画と食い違ってしまい、治療期間が長くなってしまう可能性があります。装置をつけることを避けた結果、余計に装置を長くつけることになるわけです。

歯茎が下がってしまう

歯が動いてしまっている状態で保定装置を装着すると、歯茎が下がってしまう可能性があります。歯茎が下がると、歯が長く見えてしまい、顔が間延びして見えるなど、バランスが悪くなってしまいます。せっかく美しい口元を目指して矯正を行ったのに、口元のバランスが悪くなってしまったら、本末転倒になってしまいます。もし、保定装置が合わなくなってしまったと感じたら、無理に装着せずに歯科医院へ相談しましょう。

後戻りを起こして、保定装置が合わなくなってしまう

歯並びと保定装置のズレが大きくなってしまうと、歯並びに合わせてマウスピースを再び作製することになります。そうなると、治療期間が長引いて、費用も余分にかかってしまうでしょう。治療期間はなるべく短く費用はなるべく安く矯正治療を行いたいのであれば、保定期間もしっかりと装置を装着しましょう。

マウスピース矯正の保定装置の装着期間

マウスピース矯正の保定装置の装着期間は、一般的には短くても2年ほどとされています。ただし、噛み合わせの状態・年齢・生活習慣などによっても、保定装置の装着期間や装着時間は違ってきます。自己判断せずに歯科医師の指示に従いましょう。また、歯の後戻りが起こりやすいのはマウスピース矯正治療後の半年間と述べましたが、こちらも、噛み合わせの状態・年齢・生活習慣などによって後戻りが起こりやすい期間は異なります。

治療期間のトラブルをさけるために、あらかじめ治療計画を歯科医師と一緒に確認しておくことはもちろん、受診するごとに歯科医師とコミュニケーションをとって治療を進めていきましょう。モチベーションが下がっている状態で装置を長時間装着するのは難しいと思います。わからないことや不安なことがあったら、その都度歯科医師に質問してモヤモヤを溜め込まないことが大切です。

保定装置を装着する際の通院頻度

保定装置を装着している期間中は、矯正期間中と同じく、定期的な通院を行います。保定装置を装着し始めた直後は、一般的には、月に1回程度の通院をすすめられることが多いでしょう。保定にかかる費用は治療費に含まれているので追加費用は発生しませんが、別途、歯のクリーニングや虫歯治療などを行った場合は、その都度費用が発生します。保定装置を滞りなく装着しているのが確認できたら、通院回数を2~3か月に1回程度に減らすのが一般的です。逆に、保定装置の噛み合わせやお口の中の衛生状態が悪化してしまっている場合は、短いスパンで通院する必要があるでしょう。せっかく矯正を頑張っても保定期間に歯が後戻りしてしまったらもったいないので、ラストスパートで頑張りましょう。

まとめ

歯科矯正後、保定装置をしているのに後戻りする原因は、装着時間不足がほとんどです。矯正治療直後は、保定装置の装着時間をしっかり確保する人が多いですが、徐々にその意識が薄れてしまい、後戻りも発生しやすなります。矯正が完了すると解放された気持ちになりますが、保定期間が終わるまでモチベーションを保ち続けましょう。

当院でもマウスピース矯正を行っております。また、マウスピース以外の矯正についても経験豊富な歯科医師が、患者様に最適なご提案をさせていただきます。お口の中や歯についてお困りごとがある方は、ぜひ当院へご相談ください。

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